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ドラマ しんがり を観て思う、今も続く組織の崩壊
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    JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

     

    しんがりとは本来軍事用語で「殿」と書きます。戦国時代で言えば、合戦で負将となったお殿様を先に退避させ、迫りくる敵矢の中、自ら命を張って最後の砦となり味方のために最後の戦いに挑む兵隊のことです。

    しんがりの漢字が「殿」であることに日本語の奥深さを感じます。

     

    先日WOWOWドラマ「しんがり〜山一證券最後の聖戦〜」を観ました。このドラマは2015年に放映され、先日AMAZONプライムビデオにアップされ観ることができました。

     

    前に書いたブログ「ドラマ評:「沈まぬ太陽」は終わらない」でも書いたように今社会派ドラマを制作させたらWOWOWはピカイチだと思います。

     

    「山一證券の自主廃業」と聞くとオヤジ世代は忘れもしない「社員は悪くはありません、全部私たち経営者の責任です」と号泣しながら記者会見した社長の姿を思い出します。

     

    また「あんな大きな会社も潰れるものなのか」と漠然と他人事のように思っていました。

    そしてなぜあの時、最高責任者たるもの、あれほどまでに号泣するのかとても不思議でした。

    しかしドラマ「しんがり〜山一證券最後の聖戦〜」を観てその理由がわかりました。

     

    ナショナルフラッグキャリアであった日本航空、当時4代証券会社であった山一證券、三洋電機、シャープ、東芝などの大企業の崩壊、枚挙に暇がありません。


    過去に特捜部の捜査まで入った厚生労働省のフロッピーディスク改竄、まだ全容は明らかになっていませんが今回の財務省の体たらく。


    これら組織が崩壊するプロセスは皆同じです。

     

    1700年代にアダム・スミスが「国富論」で、市場において各個人の利己的な行動の集積が社会全体の利益をもたらすという調整機能「見えざる手」を唱えました。

    その「見えざる手」をもじったのか「社会」ではなく「個人」の利益を優先した「上の見えない圧力」で組織は崩壊します。

     

    「上の見えない圧力」などとんでもありません。そんな圧力を使い悪行をする輩のせいで、その何百倍もの人達がある日突然にどん底に突き落とされることに繋がります。

     

    また「上の見えない圧力」などありません。組織が崩壊するには完全に理由とプロセスがあります。

     

    「誰が何を目的に、誰に、どのように、指揮・命令し、どんな利益供与があったのか」必ずその事実があります。


    それを「上の見えない圧力」という曖昧表現をするので「あーまた今回もね」と人は他人事のように思ってしまうのではないでしょうか。

     

    また悪行とわかっていながら上を向いて歩き、おもねり、物言わない組織人。


    また組織の環境と言えば良いのか、ある意味洗脳、扇動する権力者により組織人は善悪が分からなくなり世間の常識を忘れ、非常識を超えた悪行に組織が気づかず、そして行きつく先、崩壊への道を迷いなく進む。

     

    企業は潰れ、厚生労働省、財務省などは潰れたりはしませんが信用、信頼がなくなり、長い期間、公僕たれお国のために尽くすことができなくなることに。

     

    わたしはドラマしんがりを観てとても感動しましたが、改めて知ったこともありました。


    腐敗にまみれた山一證券に最後まで踏みとどまって戦い、本当の意味で山一證券を救ったしんがりの方々の生き様と戦いの中身です。

     

    会社(組織)が崩壊する、しかし崩壊は会社生命の最後ではありません。その後に清算処理があること。


    それと何より大切なのは崩壊した会社の方々による内部調査報告書を正確に、客観的にまとめて公表することです。

     

    山一證券の場合、組織崩壊の中で起きた殺人事件など自分の命が狙われる恐怖の中、膨大な預かり資産の返却、数えきれないクレームの対応、自身が損害賠償を受けるリスク、そんな一切合切を引き受けて当時のメディアが驚愕した「内部調査報告書」を作成し、公表しました。

     

    「誰が何を目的に、誰に、どのように、指揮・命令し、どんな利益供与があったのか」を実名で解明し、公開しました。

     

    結果、しんがりの方々は真の意味で名門山一證券の名誉を守り切りました。

     

    もししんがりの方々が作成した「内部調査報告書」の中身が曖昧であれば山一證券は社会から抹殺され、悲劇は甚大だったと思います。

     

    自主廃業を前に沈みゆく巨艦から脱出し、転職した社員達が差別に近い汚名を負うことがなかったこともしんがりの方々の命を賭けた戦いのおかげだと思います。

     

    組織は崩壊しても、その後踏みとどまった社員の努力でV字回復することもあります。


    まだ道半ばですが先ほど挙げたシャープ、東芝、そして7、000億円以上の赤字を出しながらもV字回復した日立製作所など。

     

    それは社員が開眼し、組織の使命を再認識して社員全員で組織改革を行うことで成し得ることができる偉業です。

     

    話は少し変わりますが、今数々の困難を乗り越えた日本の企業が好業績をたたき出しています。


    そうした企業の特徴は自分達のこれまでの経営方針を、社是を守り、悪行をせず、他人のいう事を信じず、自ら決めた方針を貫いた企業です。

     

    組織が上からの圧力をはねのけ、経歴が素晴らしいエコノミスト、著名な経済学者、有名コンサルタント・大学教授など、向き合う企業経営、政権運営に責任どころかペナルティさえもない人たちの「べき論」に頼らなかったことで今があるのだとわたしは思います。

     

    日本再生の道はこれまでの企業・組織文化を守り、正義と社会貢献を目指す会社、組織であることを再認識し、

    隗より始めることがなにより大切なことではないでしょうか。

    posted by: 中高年の就活 ブログ(Powerd) | ドラマ評 | 10:02 | comments(0) | - |