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- 2021.10.09 Saturday
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「アルマゲドン」と「妖星ゴラス」、どちらの映画も星が地球にぶつかる危機を乗り越えるという共通点があります。
「アルマゲドン」は1998年公開の映画で、ご存知ブルース・ウィリスが主人公、改造型スペーススシャトルで地球に向かう小惑星に乗り込み、核爆弾で軌道を外すことで地球の危機を救います。
わたしも「アルマゲドン」は大好きで、ブルース・ウィリスはカッコいいわ、当時のVFX映画ではかなり作り込まれた映画で、観ていてハラハラドキドキ、最後もいかにもアメリカ映画らしい終わり方で、たくさんの熱烈なファンがいる映画です。
さて1954年「ゴジラ」を誕生させアメリカでも大ヒットさせた本多猪四郎監督が特撮の円谷英二氏と組んで作ったのが「妖星ゴラス」です。「妖星ゴラス」は地球の質量が6、000倍もあることから地球を軌道から外すという驚天動地な発想で無事地球を救う映画で1962年に公開されました。
日本の有人ロケットが探索にあたり、地球衝突の危機を発見するも世間は嘲笑気味。次第に危機に気づき国連で危機を訴え、アメリカとソビエトの賛同を得て、南極に巨大な推進装置を建築して、地球軌道を動かし危機を回避します。
わたしは小学生の時にTVで観て釘づけになりました。出てくるもの、臨場感、リアルさに圧倒されました。最近思い出したように観なおしてみました。いろいろ古臭いシーンや、怪獣が登場するあたりちょっと違和感もありますがそこはご愛敬。
冷静に観るとかなり先進的な内容に気づきます。垂直離着陸機(VTOL)や、帰還型ロケット、人口重力を発生させる円形の宇宙ステーションなどなど。特にこの円形の宇宙ステーションは「妖星ゴラス」の6年後、1968年公開の「2001年宇宙の旅」の舞台にもなっています。こちらはHALという人口知能も登場させ、映画史の金字塔になりました。
さて質量の大きい「妖星ゴラス」が近づくことで引力による地殻変動が起き、いよいよ南極の推進装置が稼働すると世界中に津波が起きます。その他様々な困難が襲いますが人類の英知で地球の危機を回避します。
この映画に至るまでに円谷英二氏は何十本も特撮映画を担当し、「妖星ゴラス」は特撮技術の集大成になっています。とても50年以上前の映画とは思えません。
1942年に終戦、「妖星ゴラス」の公開2年後の1964年に東京オリンピックと世界発の高速鉄道新幹線の開通。その間わずか22年。焼野原のなった日本、当時の日本人の不屈の精神と発想の斬新さに驚くばかりです。
今年「シン・ゴジラ」が大ヒットしました。「妖星ゴラス」と重なるシーンがいくつもあり庵野秀明監督もきっと「妖星ゴラス」を観ていたに違いありません。